十分ほど押し問答を繰り返した結果、響が折れて私の勝利。 学校に行くと響同様、吏架子とみっちゃんにも怒られたけど、なんだかんだで心配してくれて。 お陰で何とか五限まで持ち堪えることが出来た。 けれど、正直もう限界かもしれない。 「ゴホッ、ゴホッ……」 咳とくしゃみが止まらず、頭までボーッとしてきた。 もしかしたら熱が出てきたのかもしれない。 でも、あと一時間で終わるんだ。今更早退なんかしたくない。