キスで結ぶ赤い糸 【微俺様ver.】



諦めなきゃいけないのに。


もう、一緒にはいられないのに。



なんで、そんなこと言うの?


なんで、優しくするの?







「誉くんの、馬鹿……」




……違う。馬鹿なのは私の方だ。



分かってる。自分の気持ち。


心の中で喜んでいる自分がいるってこと、ちゃんと気づいてる。




嬉しかったんだ。


凄く凄く嬉しかった。



離れていても私のことを見てくれていることが、


心配してくれてることが嬉しくて堪らなかった。