「……華恋、大丈夫?私が持って行ってあげようか?」 「だ、大丈夫。渡してくるだけだし。それよりも早く行かなきゃ先輩に怒られるんじゃない?」 そう言って黒板の上にある時計を指差せば。 「わっ。ホントだ!ごめんね?じゃあ行って来ます!」 時間を見た途端忙しなく動き始めたみっちゃん。 「いってらっしゃい!」 慌てて出て行くみっちゃんを笑顔で見送った私は、机に置いていた鞄と日誌を持って教室を出た。