それからの誉くんの人気は本当にすごかった。
新任にも関わらず学校一有名な先生とも呼ばれるぐらいにまで上り詰め、しまいにはファンクラブまで出来る始末。
今ではすっかり遠い存在の人に。
毎日毎日女子生徒に囲まれている誉くんだけれど、男子生徒から恨まれることはなく、むしろ教え方が上手だと敬われているらしい。
誉くんが好かれて嬉しいけれど、正直、寂しいと思うことの方が大きかった。
ほんの数週間前まではこの学校の誰よりも誉くんの近くにいたのに、今は一番遠い私。
それが心の中でいつまでも残って、気付けば誉くんの姿を追っていた。


