「ダメなんだよ」
「……え?」
ダメ?
なにが……?
なにがダメなの、誉くん。
そう聞きたいけど、肝心の声が出て来てくれない。
その代わりに、握りしめている誉くんのシャツを強く握れば、それを合図に誉くんが表情を強張らせたまま答えてくれた。
「教師と、生徒だから」
けれど、その答えは私にとってどう解釈していいものなのかわからなかった。
だって、そんなこと前からわかってたことだったから。
私にとったら“今さら”なこと。
今までだって“先生”と“生徒”だったんだから。
これからも“先生”と“生徒”で───
って。
「“教師”と、“生徒”?」


