「……っ、逢えないなんて、言わないでっ」 「……っ、」 みっともなくてもよかった。 すがりついて懇願して。 それで誉くんと離れないでいられるなら。 「逢わないなんて、言わないでよぉ……」 私は、何だってしてやる。 「誉くん……っ」 誰もいない公園で必死に好きな人にすがりついている私はなんて滑稽なんだろう。 赤く色付く夕日がまるであざ笑うかのように私たちを淡く照らしていて。 視界に映る二人のシルエットがひどく残酷に見えた。