トントントン。 階段に鳴り響く私と誉くんの足音。 視界には私と誉くんの手が映っていて、まるで恋人同士のように見える。 ぶっちゃけ、緊張しすぎて手をつないでる感覚なんか全くない。 だって、今まで私が誉くんの服のすそをつかむことはあっても、こんな風に手をつなぐことなんてなかったから。 ……ねぇ、誉くん。 なんで手をつなぐの? なんで抱きしめたの? “華恋、俺──” ──さっき、何を言いかけたの? ねぇ、知りたいよ。誉くん。