キスで結ぶ赤い糸 【微俺様ver.】



いつもなら「遅い!」とか文句の一つも言いながら腕をつかみにくる響だけど、今日は軽い手招きだけ。



それはきっと、誉くんが傍にいるから。



口が悪くてガサツで超俺様な響だけど、誉くんが傍にいるときは必要以上私には近づかない。



誤解されたくないと思っていることをちゃんと知ってくれてるんだ。




「響、ありがと」



本人には照れくさくてなかなか言えないけど、心の中ではいつも感謝してるんだよ。



私、頑張って告白するから。



応援してくれてる響と愛華ちゃんのためにも頑張って告白する。



だから誉くん、二年越しの私の想いを受け取って下さい。