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「じゃあ華恋ちゃん、あとよろしく頼むね?」


「うん。鍵はちゃんと返しておくから。ごめんね、無理言って」


「何言ってるの!最後ぐらい華恋ちゃんの役に立たせて。華恋ちゃんには長い間お世話になったんだから」




本当にありがとう。


そう満面の笑みでお礼を言ってくれた愛華ちゃんは、私に保健室の鍵を手渡した後、手を振りながら保健室を出ていった。




「……愛華ちゃん、お幸せに」



扉の向こうに消えていった愛華ちゃんに、心を込めてそう呟く。