「お前、そんなに泣いたら熱上がるぞ?」 「……誉くんの、せいだもん」 クスクスと笑いながら私の涙を親指でふき取る誉くんに、むぅと唇を尖らせる。 「咳、止まったみたいだな」 「あ、ホントだ」 そういえばいつの間にか止まってた。 心なしか熱もおさまってきた気がする。 「誉くんの、愛の力かな?」 なーんて。 「……お前、そういうこと言うなよ」 「……ぁ」 小声で言ったつもりだったけど、どうやらバッチリ聞こえていたらしい。