未熟女でも大人になっていいですか?

「望さーん」


「はいよ」


あーもう、可愛んだかおバカなんだか。


「さっきの質問、ちゃんと答えられたらねー」


ドキッと胸が鳴った。


(何だこいつ、ちゃんと俺が言ってる意味分かってたのか)


「何だ?」


「うふふ」


「不気味だな」


「何か言った?」


「いんや何も!!」


(危ねぇ危ねぇ。機嫌損ねたら何もさせて貰えねー)


カツラは水の入ったデカいワイングラスを傾けた。

慣れないアルコールを飲んだせいで、体が火照って仕方ないらしい。



「……答えられたらどうなるんだよ」


なかなか言わない奴にイラついた。

半ば虚ろな感じの目が、じーっと俺の顔を睨んでる。


色気のある感じじゃない。

どっちかって言うと、ホラーかオカルトに近い。



「私を大人にできるチャンスをあげるー」


「ぶっ!」


「やだもー!何吹いてるのー!きゃははは!」


頼むカツラ、それ以上テンションマックスに近づけんな。


「望さんは意外と純情よねー!」


「何を言ってるんだ、何を!」


(俺よりもお子様なお前に、言われたくもねぇ台詞だぞ!)


ナプキンで口元を拭いて、改めて前を向いた。

カツラの胸元は帯が緩んで少しだけ肌蹴かけている。



(あれって谷間だよなぁ…案外と胸大きいなぁーーって、ガキか俺は!)



「カツラ、そろそろ出ようぜ」


このバカ女ぶりをこれ以上世間の目に晒したくない。