「カツラ、笑うな」
「だって可笑しいし…」
初めて会った日、なんて人なんだろうと思った。
詐欺だろうかと、勘違いする様な事ばかりを言われた。
「お前はまだまだ修行が足りんらしいな」
富沢さんに言われ、仕方なさそうにむくれる。
その顔が可笑しくて、お陰で会話が楽しく弾んだ。
富沢さんは気分良く自分のところに居た頃の高島について教えてくれた。
「最初にこいつを見かけた時、いつも連れ歩いとる女が違うなと思った。べっぴんさんから高校生みたいなのまでがいて、一体どういう趣味をしとるんだ…と呆れ返ったもんだ」
「…オレよりひでぇじゃん」
呟く田所さんに目を向け、苦々しい顔を見せる。
その眼差しは師匠にも向けられ、けれど富沢さんは物ともせず話し続けた。
「遊んでるくらいなら手伝えと言って仕事をさせた。ショータと違って、高島は何でも器用に仕事をこなした。手先が器用なせいもあったけど、実によく役立ってくれたよ」
「俺の勝ちー」
田所さんに向かって発する。
子供みたいな高島が面白くて、またしても苦笑してしまった。
「修理を依頼されていた寺で左官がいないと言われて、こいつに壁を塗らせてやろうと思った。案の定上手く塗り上げたからそいつを仕事にすればいいと教えたんだ」
「なぁんだ。あんたも結局、棟梁に仕事決められた口なんじゃん」
「だって可笑しいし…」
初めて会った日、なんて人なんだろうと思った。
詐欺だろうかと、勘違いする様な事ばかりを言われた。
「お前はまだまだ修行が足りんらしいな」
富沢さんに言われ、仕方なさそうにむくれる。
その顔が可笑しくて、お陰で会話が楽しく弾んだ。
富沢さんは気分良く自分のところに居た頃の高島について教えてくれた。
「最初にこいつを見かけた時、いつも連れ歩いとる女が違うなと思った。べっぴんさんから高校生みたいなのまでがいて、一体どういう趣味をしとるんだ…と呆れ返ったもんだ」
「…オレよりひでぇじゃん」
呟く田所さんに目を向け、苦々しい顔を見せる。
その眼差しは師匠にも向けられ、けれど富沢さんは物ともせず話し続けた。
「遊んでるくらいなら手伝えと言って仕事をさせた。ショータと違って、高島は何でも器用に仕事をこなした。手先が器用なせいもあったけど、実によく役立ってくれたよ」
「俺の勝ちー」
田所さんに向かって発する。
子供みたいな高島が面白くて、またしても苦笑してしまった。
「修理を依頼されていた寺で左官がいないと言われて、こいつに壁を塗らせてやろうと思った。案の定上手く塗り上げたからそいつを仕事にすればいいと教えたんだ」
「なぁんだ。あんたも結局、棟梁に仕事決められた口なんじゃん」

