「どいつですか?」
眩しそうに目の前に手を翳している。
「あいつだよ。ほら、屋根の上で作業している金髪野郎」
(金髪……)
どれどれ…と思わず見上げる。
社殿の屋根の端でぎこちない作業をしている若い男の姿が目に入った。
「ああ、あいつかぁ」
嬉しそうな声に聞こえるのは何故だろう。
高島自身が彼と同じ立場だったからなのだろうか。
「後で紹介してやる。もう少ししたら昼休みになるから待っとれ」
境内で遊んでおけ…と伝え、富沢さんは仕事へと戻った。
遊ぶと言ってもやることは拝殿と祈願のみ。
横一列に並んだ三箇所の社殿を参り、それぞれに四拍手付きの深礼と浅い礼を繰り返した。
「おみくじでも引くか?」
高島の声に頷き、社務所に売ってあるおみくじを引いた。
白い紙を広げ、高島は『大吉だった!』と喜び、私は『末吉』だと残念がる。
「末が吉ならいいじゃねぇか」
つまらない…と文句を言う私を宥めて笑う。
此処にいる高島は、いつもの彼とは違うように見える。
服装のせいなのか、それともかつての恩師に出会ったせいなのかは謎だけれど。
「望さんは富沢さんのところで何年くらい修行していたの?」
初めてとも思える質問をしてみた。
日差し避けに…と、大きな御神木でもある楠の下に移動していた。
「3年間はいたかなぁ。もしかしたら4年近くだったかもなぁ」
記憶はうろ覚えらしく、どうしてそんなに曖昧なのかと尋ねた。
眩しそうに目の前に手を翳している。
「あいつだよ。ほら、屋根の上で作業している金髪野郎」
(金髪……)
どれどれ…と思わず見上げる。
社殿の屋根の端でぎこちない作業をしている若い男の姿が目に入った。
「ああ、あいつかぁ」
嬉しそうな声に聞こえるのは何故だろう。
高島自身が彼と同じ立場だったからなのだろうか。
「後で紹介してやる。もう少ししたら昼休みになるから待っとれ」
境内で遊んでおけ…と伝え、富沢さんは仕事へと戻った。
遊ぶと言ってもやることは拝殿と祈願のみ。
横一列に並んだ三箇所の社殿を参り、それぞれに四拍手付きの深礼と浅い礼を繰り返した。
「おみくじでも引くか?」
高島の声に頷き、社務所に売ってあるおみくじを引いた。
白い紙を広げ、高島は『大吉だった!』と喜び、私は『末吉』だと残念がる。
「末が吉ならいいじゃねぇか」
つまらない…と文句を言う私を宥めて笑う。
此処にいる高島は、いつもの彼とは違うように見える。
服装のせいなのか、それともかつての恩師に出会ったせいなのかは謎だけれど。
「望さんは富沢さんのところで何年くらい修行していたの?」
初めてとも思える質問をしてみた。
日差し避けに…と、大きな御神木でもある楠の下に移動していた。
「3年間はいたかなぁ。もしかしたら4年近くだったかもなぁ」
記憶はうろ覚えらしく、どうしてそんなに曖昧なのかと尋ねた。

