(こんな店で何を頼めばいいんだ)
言葉にも出せないまま思いを噛み締める。
目の前に座っている女は涼しそうな表情で意気揚々と話しかけてくる。
「何が飲みたい?何でもいいわよ」
何処かの財閥令嬢みたいな台詞を言う。
「この店は何が一番人気なんですか?」
辺り外れもない質問をした。
「一番人気?何かしら」
「いつも入ってるんじゃないんですか?」
「入ったことなんて一度もないわよ。だから一番人気を聞かれても知らない」
なんなら店員に聞く?とハンドベルを持ち上げた。
「待った!いいです!呼ばなくても」
呆れた。
……と言うか呆れ返る女だ。
自分からフルーツパーラーへ行こうと誘っておきながら今日が初入店とは。
「……僕は普通にブレンドでいいです」
考えるのが面倒くさくなって、メニューの一番最初に書かれてある飲み物を選んだ。
「ブレンドって何?」
(それも知らずに此処へ来たのか!?)
余計な口出しをしないで答える。
「ホットコーヒーのことです」
「あ…なんだ。そう」
「つまんない物頼むわねー」と平気で口にする。
(僕は君に気を使ってるだけだ!)
さっきから完全に向こうのペースに陥っている。
そもそも出会った時から圧倒的な剣幕に押され続けている。
この女には威力があり過ぎる。
僕ではまるで太刀打ちできない。
言葉にも出せないまま思いを噛み締める。
目の前に座っている女は涼しそうな表情で意気揚々と話しかけてくる。
「何が飲みたい?何でもいいわよ」
何処かの財閥令嬢みたいな台詞を言う。
「この店は何が一番人気なんですか?」
辺り外れもない質問をした。
「一番人気?何かしら」
「いつも入ってるんじゃないんですか?」
「入ったことなんて一度もないわよ。だから一番人気を聞かれても知らない」
なんなら店員に聞く?とハンドベルを持ち上げた。
「待った!いいです!呼ばなくても」
呆れた。
……と言うか呆れ返る女だ。
自分からフルーツパーラーへ行こうと誘っておきながら今日が初入店とは。
「……僕は普通にブレンドでいいです」
考えるのが面倒くさくなって、メニューの一番最初に書かれてある飲み物を選んだ。
「ブレンドって何?」
(それも知らずに此処へ来たのか!?)
余計な口出しをしないで答える。
「ホットコーヒーのことです」
「あ…なんだ。そう」
「つまんない物頼むわねー」と平気で口にする。
(僕は君に気を使ってるだけだ!)
さっきから完全に向こうのペースに陥っている。
そもそも出会った時から圧倒的な剣幕に押され続けている。
この女には威力があり過ぎる。
僕ではまるで太刀打ちできない。

