未熟女でも大人になっていいですか?

「私は望さんと一緒にいるのが好きです。温かい気持ちになれて毎日が生きてる感じがする。独りじゃないんだと実感できて、だから、彼のプロポーズにも応じました」


どうか認めて下さい…と頭を下げた。

私の横にいる男はそれを見て、諦める様な息をついた。


「カツラの親は2人ともあの世に逝っていねぇんだ。それで今一緒に住んでる」


「一体いつから!」


「叔父さんのお寺はいつ出たの!?」


慌てる2人の様子を見つめ、高島は面倒くさそうな顔をした。


「話は後からにしねぇか?注目の的になり過ぎてんだけど」


言われて辺りを見回すと、他のお客さん達は呆気に取られた表情でこっちを眺めていた。



「お前の言う通りにしよう」


お父さんは大急ぎで厨房に戻った。


「2人ともゆっくり食事してね」


お母さんは慌ててレジに向かって走る。


2人の様子に呆れながら、高島は「やれやれ」と声を発した。


「耄碌したな。2人とも」


「10年も帰らなかった人に言われたくない台詞よ」


「あーあ、いろいろと面倒くせぇ」


「結婚するのやめる?」


そんな気もないけれど問い質した。

ばつの悪そうな顔をして高島は呟いた。



「絶対にやめねぇ」


「だったら大人らしく対応して」


高校生じゃないんだから…と話す私達のテーブルにランチプレートが届けられた。