「ーーーカツラ…」
背中からしがみ付いてきた女は、ブルブルと身体を震わせた。
ぎゅっと握りしめられた腕に、思う以上の力を込めている。
「離せ」
今はコントロールが効かない。
こんな状況でしがみ付かれたら俺はカツラの望む行動に出られない。
自分を抑える自信がない。
無茶苦茶にしてしまう。
そして、今度こそ本当にカツラを壊してしまう。
それだけは避けたい。
それだけはさせないで欲しいーーー!!
「カツラ。離せ」
離せよ言うより離れろ。
今の俺に近付くな。
「………嫌よ」
くぐもった声は聞こえづらかった。
けれど、ぎゅっと浴衣を握ったカツラの態度がその声の意味を教えた。
「嫌よ…!離さない……!」
ハッキリと届いた声は泣いてる。
やっと泣き止んだと思った女を俺はまた泣かせたんだ。
「私に独りが寂しいって教えたのは貴方でしょ!なのに、1人で置いて行かないで……!」
言うが早いか更に力を込めて握る。
締め付けられた腕の痛みは、胸の痛みにも似てる。
同じ痛みを頭の奥に感じたままカツラの腕を振り解いた。
ハッとして見上げた顔を見つめ返した。
初めてこの顔を見た時、ぎゅっと胸を鷲掴まれた。
崩折れそうな瞳で、庭の藤棚を見ていた。
孤独に耐えようとして、必死になってる姿が印象的だった。
それから見かける度に笑わない女が気掛かりで仕方なくて。
背中からしがみ付いてきた女は、ブルブルと身体を震わせた。
ぎゅっと握りしめられた腕に、思う以上の力を込めている。
「離せ」
今はコントロールが効かない。
こんな状況でしがみ付かれたら俺はカツラの望む行動に出られない。
自分を抑える自信がない。
無茶苦茶にしてしまう。
そして、今度こそ本当にカツラを壊してしまう。
それだけは避けたい。
それだけはさせないで欲しいーーー!!
「カツラ。離せ」
離せよ言うより離れろ。
今の俺に近付くな。
「………嫌よ」
くぐもった声は聞こえづらかった。
けれど、ぎゅっと浴衣を握ったカツラの態度がその声の意味を教えた。
「嫌よ…!離さない……!」
ハッキリと届いた声は泣いてる。
やっと泣き止んだと思った女を俺はまた泣かせたんだ。
「私に独りが寂しいって教えたのは貴方でしょ!なのに、1人で置いて行かないで……!」
言うが早いか更に力を込めて握る。
締め付けられた腕の痛みは、胸の痛みにも似てる。
同じ痛みを頭の奥に感じたままカツラの腕を振り解いた。
ハッとして見上げた顔を見つめ返した。
初めてこの顔を見た時、ぎゅっと胸を鷲掴まれた。
崩折れそうな瞳で、庭の藤棚を見ていた。
孤独に耐えようとして、必死になってる姿が印象的だった。
それから見かける度に笑わない女が気掛かりで仕方なくて。

