未熟女でも大人になっていいですか?

「許せねぇ」


高島の見開いた目から大粒の涙が光った。

酔った勢いで聞いた私の質問は、彼のプライドを心底傷つけてしまったらしい。



「ご…ごめん」


謝ったけれど遅かった。

目頭を袖で拭き捨てて、高島はスッと立ち上がった。



「…望さん……?」


見下ろしている瞳が怖い。

あの日、私を襲ってきた葛西君と同じ目の色合いをしている。



「カツラ……」


何を言おうとしてる?

そんな……怖い顔をしたままで……。




「今夜はお前1人で部屋に戻れ」



「えっ……」



「俺はお前と同じ空間に居たくねぇ!」



「なっ……」


んで。


私が、言ってはならない言葉を言ったから?




「これ渡しとく」


カードキーを落とされた。


パサッと音を立て、キーは地面に貼り付いた。



「気をつけて戻れよ」


背中向けて立ち去ろうとする。





「待って!」



置いて行かないで。



1人にしないで。




「望さんっ!!」


…だけなの。


私の側に居てくれる人、


貴方しかいないのに………!!