なんとなく、先ほど廊下で会った猫と似ている瞳の色だなと思った。






「今私たちはこの5人で生活しています。部屋は多くありますので、お気になさらず」





乱れた心拍数を抑えようとお茶を啜っていると、リッカに顔をのぞき込まれた。






「…ありがとうございます。いろいろ…面倒かけてしまって」




頭を下げると、リッカが首を振った。





「こんな夜に1人で迷子になってる貴女を、ほっとくなどできませんから」






そういったリッカの後ろで、セイトがニコニコと笑っていた。