しばらく歩いていると見覚えのある二人の姿を見付け、俺は小走りに近寄る。 「おはよう、菜々、広瀬。」 「あ、おはよう、涼。」 広瀬 奈々、高三。 成績は中の下、運動音痴。 可愛らしい顔立ちに、おっとりした性格から、男子にモテる。 俺のクラスメイト。 「おはようございます。」 広瀬 つくし。 俺らより2コ下の高一。 成績優秀、スポーツ万能。 言うことなしの優等生。 そんな広瀬は奈々の妹で、実は俺の好きな子。