入学して1日目の日程は、 授業のガイダンスといったほぼ話しを聞くだけの日だった。 話を聞くのは、興味のあることだけで 後は退屈な時間を過ごしていたけれど、 その最中、僕にも念願の友達が出来た。 それは山本慎次(ヤマモトシンジ)という名前の 僕の右隣の男子生徒だった。 爽やかな野球少年といった雰囲気で 何にでも明るく僕でも親しみやすい。 話しをしてる内に、 段々と打ち解けてきて 「慎次」と下の名前で呼べるようになった。 短時間でここまで仲良くなれたのは 慎次が初めてだった。