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放課後、雨弥奏羅と別れた後私はこそこそと第2校舎裏に来ていた。

誰にも見つかりませんように!

涙目になりながら、きょろきょろと辺りを見回してみるが呼び出した本人の姿は見当たらない。

何処に居るんだよぅ…はっ!見つからなかったって言ってもう帰っちゃえばい







「あれぇ?なーにしてんのっ!」

「うひぃぃ!」







急に後ろから声を掛けられた事に驚き、変な声を出しながら振り返るとにこにこと男の人が立っていた。

あ、この人知ってる…。

同じ学年のNo.1女タラシ、広田 真純(ひろた ますみ)だ…。

茶髪で制服をだらしなく着こなし、甘いマスクで女の子を誘惑するこの人は、彼と同じグ







「真純何してるの。早く…あ、小鳥遊さん。」

「あ…はは、どうも…」

「何ぃ?彼方の知り合いー?」

「うん、彼女。」







にやにやしながら言う広田君に対してサラッと私の事を紹介する彼。

それを聞いた広田君は驚いたものの、まじで⁉︎と言って私の事をジロジロと見る。

私は目を合わすまいと視線を反らしていると、広田君はそれが面白いのか、







「なになに?照れてんの?可愛いー」

「真純、汚い手で触ろうとするな。」

「あ゛?汚くねーけど?」







私に触ろうとした広田君を止めた彼の声色と瞳は何処か冷たくて。

その言葉が気に食わなかった広田君の表情は一瞬にして歪み、今にも突っ掛かりそうな勢いだ。

どどどどうしよう、今から喧嘩が勃発する!巻き込まれる!逃げなきゃ…!

涙目になりながら2人を見上げ、そこから動けないでいると、







「こら、お前達何やってんだよ。」

「いてっ…ナオ…」







2人にチョップを入れながら仲裁をしてくれた眼鏡をかけた黒髪の青年。

この2人にそんな事をして許されるなんて…この人達の仲間なのだろうか…