「そんなんじゃない。」

「はー?じゃぁ何だよー?」







俺の返事が不満だったのか顔を歪めながら聞いてくる。

別に大した理由なんて…。

美沙子と初めて喋った時の事を少し思い出す。

美沙子からのお願いなら何でも聞こうと思ってたのにまさか、付き合ってほしいなんて言われると思ってなかった。







「だってさぁ、確実にあの姉妹と仲良くなかったら美沙子ちゃんと付き合おうなんておれは絶対思わないね。」

「関係無い。」

「…何?本気なわけ?」

「だったら?」

「…趣味悪っ」







馬鹿にしたような目で俺を見る真純に腹が立ち胸倉を掴む。

自分がモテるからって美沙子の事を下に見てんじゃねぇよ。

そう思い殴りかかろうとした時、








「また喧嘩?いい加減にしろよ。」

「…直也。」







手元に袋を提げた直也が呆れながら立っている。