「伊都は心配しないで! 入谷が悪い!伊都は悪くないから!」 「でも……」 「忘れよう。伊都は純粋でかわいくていい子なんだから」 歩美ちゃんが私の肩に手を置く。 キュン。 歩美ちゃんってばイケメンすぎだよ。 なんてちょっとふざけていると、昼休みは終わってしまった。 そうだよね。 忘れよう!それが1番だ! 心の中で頷き、次の授業の準備。 「伊都、行こう」 「うん」 足はすっかり治って、今では痛くもかゆくもない。 体育も普通にできるし、本当に軽い捻挫で済んだんだ。 「よっ」