歩美ちゃんがフォローしてくれようとするけど、ひろちゃんは私たちを疑う。
本当に何もない。
悲しいほどに何もない。
私の一方通行の想いなんだ。
「付き合ってないなら、京介くんとの仲を取り持って!お願い!」
嫌だ。
そんなのしたくない。
私だって京ちゃんのこと好きだもん。
それに、自分の恋もまともにできないのに、他の人との仲を取り持つことなんてできるわけがない。
でも、私にそんなことを言う勇気があるわけもない。
「できることな……」
「お前ら起きてるんじゃないだろうな!!さっさと寝ろ!」
「先生ヘンタイ!」
「ここ女子部屋!」
私の声は突然入ってきた担任によって遮られた。
先生……グッジョブ!



