部屋に戻ると、薄暗く黄色い淡いライトしかつけられていなかった。
「あ、伊都」
「歩美ちゃん。起きてたの?」
もう消灯時間は過ぎている。
あ、だから大きな電気をつけていないのか。
「これでみんなそろったね」
クラスの女子の1人が楽しげに言う。
ん?
何か始まるのかな?
「では、お泊まり恒例の恋バナいっちゃおーう!」
小さめの声だけど、テンションが高いのは分かる。
こ、恋バナ!?
驚きながらも、私は歩美ちゃんの隣に座らせられ強制参加。
「じゃあ、りえから」
「えーわたし?わたしは……2組の太田と付き合ってるの」
「きゃー聞いてないよ!」



