だから、俺にしとけよ。




疲れている時に入谷くんに声をかけられたのもそうだし、その彼の後ろには女の子が並んでいる。


その女の子たちから睨まれたのが、今回の1番の理由だ。



モテるとは思ってたけど、わざわざ連れて歩いている時に私に声をかけないでほしい。




「大丈夫!めちゃめちゃ余裕だから!」


本当は余裕なんてないけど、入谷くんに心配されるなんて屈辱だ!

そう思い、私は少し前を歩いていた歩美ちゃんのとこまでいっきに行く。



「歩美ちゃん!さっさと頂上に行っちゃお!」


「急にやる気になったの?いいじゃん、行こう」



登山が楽しいのかノリノリの歩美ちゃん。

私はそれに頑張ってついていった。



頂上もだんだんと近づいてきてる感じがする!

なんか、私いけるんじゃない?