「入谷はダメだからね!?伊都の純白を汚したあの男は!」
「うん、ダメだよね!私もそう思う!」
何か意味はよく分かんないけど、入谷くんはダメなんだ。
歩美ちゃんの言葉に同意して、なぜか固い握手をする。
今、私たちの心はひとつだ……!
「相崎!実行委員!」
「あ、すみませーん!」
またやってしまった……。
すっかり忘れちゃうんだよ。
私は入谷くんと仕方なく並んで、クラスのみんなをまとめる。
大きな荷物を旅館に預けてから、第一の予定の登山をする。
山に登り山頂でお昼ご飯。
自由時間が少しあり、下山。
簡単に説明をさせられる。
そう、させられる。



