「……ん!」 肩を揺らされて、まだ重たい瞼をゆっくり上げる。 「実行委員!仕事!」 「はひっ!」 大きな声にびっくりして、勢いよく返事をして体をシャンとする。 そこには担任の先生。 焦ってリュックを背負いながら立ち上がり、先生に続いてバスを降りる。 「はっ!点呼!」 「お前で最後だ」 「あっ……」 みんなに注目されて、寝ぼけていたけどいっきに覚める。 クスクス笑われていて恥ずかしい。 だんだんと身を縮めていき「すいません……」と小さな声で呟く。 「伊都ちゃんの寝顔ゲット!」