京ちゃんに帰ろうとブレザーの裾を引っ張ってアピールする。
でも、私を見てもくれない。
「そっちこそ何で俺と伊都ちゃんの関係が気になるの?
ただの幼なじみでしょ」
入谷くんなんてことを……!
京ちゃんは私を兄妹みたいに思ってるから、気にしてるだけだから。
「俺と伊都は兄妹みたいなもんなんだよ。
大事な妹に変な虫が付いてたら、心配するのも当然だろ?」
……分かってたけど、直で本人から聞くのはツライかも。
ううん、私は京ちゃんと幼なじみだから一緒にいれるんだもん。
告白して一緒にいれなくなるのが嫌だから、気持ちを隠すって決めたのは自分だし。



