最初からこれじゃ、俺はきっと我慢できないぞ。
いや、今でももう限界だ。
ちょっと落ち着こうと思って、リビングに入ってすぐにあるツリーを見る。
わりと大きくて、今でもツリーを飾るのが伊都っぽいなとか思う。
俺ん家は中学に入ったらもうツリーなんか出さなくなったし。
「いっぱい作ったからいっぱい食べてね。
ちょっと用意するから」
「はーい」
あとからリビングに入ってきた伊都が、キッチンに立つ。
お昼ご飯まで作ってくれちゃうんだから、俺の彼女は本当にすごい。
ツリーを見ていると、後ろの方に靴下が飾ってあるのに気づく。
あ、懐かしい。
そう言えば靴下にサンタがプレゼントを入れてくれるんだよな。
そんなことすっかり忘れてた。



