「前から好きなんですけど、最近もっと持田くんのこと好きすぎて困ります。
だから、今日も告白したあとにドキドキしすぎて足に力が入らなくなってこけました」


「ださ」


「ひどい……けど、優しいからやっぱりずるい」



ぎゅっと俺の首に回っている手が少し強くなる。


首筋に長谷部のふわふわな髪が当たり、シャンプーの匂いが一瞬鼻をかすめた。




「どうしよう。
持田くんのこと好きすぎる……」


「そう」


「本当に大好きなんです」



今は顔を見なくても、どんな表情をしているかは容易に想像できる。


それくらい、長谷部の告白の時の表情を見てきたから。





「俺と、どうなりたい?」



いつも気持ちを伝えるだけ。

ぶつかるだけでいいと言った彼女。