「この子は俺が手当てするから。
親切にどうも」
「持田くん……」
「はぁ?それじゃ俺らの気が……」
「立てる?派手にこけたな」
こけたみたいで、膝を擦りむいている。
けっこうひどいから、立ち上がれないみたいな長谷部の膝に絆創膏を貼る。
伊都もよくケガをするからいつも持ち歩いていた。
役に立って良かったな、と思いながら長谷部を無理やり立たせる。
「え、わっ」
そのまま背中に乗せる。
淡々としていた俺に呆気にとられている他校生に、軽く会釈をして歩き出した。
「あ、あれ?夢?」
「夢じゃねぇよ」
「嘘!?」
「ほんと」
「お、下ろしてくださいっ!重たいので!!」



