だから、俺にしとけよ。





「お、お話したいのとがあるんですが、お時間よろしいでひょうか?」


あ、噛んだ。

ガチガチに緊張している様子の彼女を見つめる。



「いいけど」


「じゃあ、えっとー……あっち!
あっちに行きましょう!」



指差すのは校舎のほう。

また戻るのか?



振り返ると伊都と入谷が近づいてきている。


なんとなく見られるとめんどくさそう。



「いや、こっちで」


あっちやこっちで会話的にはよく分からないだけど、今の彼女には指差して示すほうが分かりやすいだろう。


俺が指し示したほうに歩き出すと彼女は後ろからついてくる。