だから、俺にしとけよ。




いつまでも引きづっているなんて、ダサすぎるだろ。


かと言って、そんな簡単なものでもないんだけど。




「も、持田くん!」


校門前で少し俯いていた女。

顔を上げたと思えば俺を見て、強ばった顔をしながら名前を呼ばれた。




「はい?」


名前も知らない。
顔だって今初めて見た女。


何で俺の名前を知っているか。


そんな疑問は特に浮かばない。

知らない女から声をかけられるなんて、よくあることだったからいちいち気にすることはない。



だけど今回は、これまでとはわりと違う系統の女。


どちらかと言えば、伊都みたいなタイプだ。