「じゃあな」 手を振ると伊都がかわいい笑顔で振り返してくれる。 その笑顔は誰にでも見せるような笑顔で、入谷に見せる顔とはやっぱり違う。 「またご飯食べに来てね!」 「伊都!」 「行かせてもらうわ」 伊都にそう返事をして足早にこの場を去る。 後ろからは伊都と入谷の揉めるような声。 その声にふっと笑う。 俺もそろそろ前に進まないとな。 伊都はちゃんと幸せだ。