無理やり俺と伊都の間に入って引き離す入谷は、伊都を横からぎゅっと抱きしめる。
恥ずかしそうにしながら入谷を見上げる伊都。
俺には決して見せてくれない女の顔。
思い知らされる。
伊都は入谷が本当に好きなんだって。
俺もそろそろ諦めないとな。
「幼なじみに嫉妬しすぎ。
ハグとか挨拶だし。ね?伊都」
「え、うん!
京ちゃんとのハグは挨拶だよ」
「じゃあ俺のは?
俺とのハグも挨拶なの?」
「そ、れは……違う、かな……」
顔を真っ赤にさせている伊都を見るといまだ胸が痛む。
もう、俺に入る隙間は少しもない。



