確かに私はあまり言い返すタイプではない。


どちらかと言うと、ハッキリ言えないウジウジしたタイプだ。



でも、京ちゃんを悪く言われて黙っていられるわけがない。




「聞いてくれる?」



私は歩美ちゃんに昨日の出来事から今日言われたことまで全て話す。

思い出すとまた怒りが込み上げてくる。




「ちょっあたしの伊都にキスしたぁ!?
純粋が売りの子に何てことすんの!!」


「声!大きいよ!」


「あ、ごめん。
でも伊都が男の魔の手に汚されてしまった……」



何か話がかみ合ってない気もするけど、歩美ちゃんも怒ってくれてる。


やっぱり腹立つよね!