だから、俺にしとけよ。

「あ、ごめ……」


謝ろとする伊都にもう１度キスを落とす。


今度は受け入れようとしてくれる。



違和感はあった。

最近の伊都はおかしい。



いや、俺と付き合った時からおかしいんだ。


よくボーっとしているし、無邪気な笑いも完全に減った。



気づいているのに、俺は伊都を手放したくない。


伊都の気持ちに気づかないフリをして、俺の気持ちを押し付ける。




伊都は本当に俺のことが好き？



不安に思うことはずっとだ。

だけど、聞くのが怖い。



伊都の気持ちが俺に向いているように思えない。