だから、俺にしとけよ。





「ボールペンで書いて消すの面倒くさいからこのままでいくわ。
やる気になった分は集団合宿で活かせよ。
山登りとか根性いるんだからな」




ハッハッハと大口で笑う先生に私の希望は消えてしまった。

入谷くんと実行委員とか、早速関わり持っちゃったじゃん。



あからさまに負のオーラを放っているであろう私を無視して、先生は「早速今日の放課後、会議あるからよろしくな」と言って教室を出て行ってしまった。






「歩美ちゃんどうしよう……」


「入谷くんと一緒とかラッキーじゃん。
すっごい人気者だよ?
入学して日が浅いのにもう学校中有名なんだから」



みんなカッコいい人に目がないもんね。


京ちゃんだって、もう先輩に目をつけられてたし。




「それでも嫌だよ。入谷くんとなんて」


「そんなこと言わないでよ。
ね、仲良く頑張ろ?」


「わっ」