立ち上がってリュックを背負う。 またチラッと入谷くんを見ると、やっぱり囲まれている。 女の子に肩に手を置かれたり、髪をいじられたりしている。 私はそっと目を伏せ、京ちゃんと一緒に教室を出た。 「お腹空いたな。 どっか寄ってく?」 「うん、いいと思う」 「ドーナツ?それとも最近できたパンケーキの店?」 「うん、いいと思う」 「……伊都?」 「うん、いい……あ、ごめん!」 すごくボーっとしてた。 京ちゃんが不思議そうに私を見ている。