私が京ちゃんを救ってあげたいんだ。
今まで助けてもらってばかりだったから。
その気持ちは変わらない。
だから、このモヤモヤも泣きたくなるのもきっと特に意味はない。
そういう時期もあるって。
京ちゃんと放課後に一緒に帰る約束をしたら、お互いの教室に向かう。
「歩美ちゃん!!」
教室に入ってすぐに、今来たばかりの様子でカバンを机の上に置いている歩美ちゃんに抱きつく。
歩美ちゃんは驚いたように、一瞬のけぞるけどすぐに態勢を立て直す。
「伊都!?
どうしたの?」
「歩美ちゃーん」
私はただ歩美ちゃんに抱きついて名前を呼ぶ。
あぁ、落ち着く。
歩美ちゃんはやっぱり私の気持ちを静めてくれる。



