だから、俺にしとけよ。





私がやると言ってしまったから、本当はやりたくないだろうけど空気的にやらなきゃいけないようになってしまっている。




秋元くん、ごめんね……。


心の中で手を合わせて謝る。




「分かりました。やりま……」


「先生、俺やりたいです!」



秋元くんの言葉を遮り、別の人が立候補をする。


おぉ意欲的だなぁ。


私にも代わってくれる人現れたらいいのに。




「本当か?
じゃあ実行委員は相崎と入谷の2人で決定な」


「えっ!?」




先生の言葉に、突っ伏していた体をシャンと伸ばす。


今、入谷って言った?



このクラスに入谷は1人しかいない。


悪い予感が脳内を駆け巡る。