だから、俺にしとけよ。





気になって先生の後ろの黒板を見ると“集団合宿実行委員”と書かれていた。



え、まさか……!?




「そうか。じゃあ女子は相崎で決まりだな」



にこやかな先生は黒板に私の名前を書く。


そのまさかだった。



けど勘違いとはいえ反射で返事をしてしまった手前、今さら「嫌だ」なんて言えない。





チラッと振り返ると、歩美ちゃんが私を呆れた目で見ていた。



そして口パクで「ドンマイ」って言ってきたんだ。



私は机に伏せるようにうなだれる。




いつもは何だかんだ歩美ちゃんが助けてくれるけど、これはさすがに助けようないよね。



仕方ない、覚悟を決めるしか……。





「じゃあ男子の出席番号1番は秋元。やってくれないか?」




担任が私の隣の席にいる秋元くんに声をかける。