い、行ってくれた……。
そのことに対して腰が抜けそうになるも、入谷くんが素早く腕を掴んで支えてくれる。
「大丈夫?」
「う……」
「実行委員、悪いけど先に休憩入っていい?」
「今は少し落ち着いたからいいよー」
「さんきゅー」
そう言って入谷くんは私の手をとり歩き出す。
大丈夫?って言う問いに対して頷くことさえもできなかった。
今は用がない更衣ルームに入る。
そこにはもちろん誰もいなくて、少しだけ気が抜けた。
そんな私を椅子に座るよう促す入谷くん。
座ってから彼を見る。
「ありがとう。すごく助かった」



