「ふっ。
怒らせちゃったー。
みんな空気悪くしてごめーん!」
「おい入谷。いじめてあげるなよな。
相崎さん純粋そうなのに」
「そうだよ、入谷最低だ」
周りが口々に入谷くんに文句を言う。
だけどその言葉たちには本気なものは一つもない。
入谷くん、助けてくれたのかな?
空気を戻そうとして……って元はと言えば入谷くんが悪いわけじゃん。
そうだそうだ。
入谷くんが京ちゃんのこと分かったように言うから……。
「入谷謝れー」
「伊都ちゃんごめんな」
みんなに言われて素直に謝る入谷くんは、両手を合わせてウインクしている。
謝る気ないでしょ。