そこだけが気になってしまう。
とにかく恥ずかしい。
「その恥じらう感じもめちゃくちゃかわいい!」
「足細いんだから、こんくらい出しといた方がいいって!」
「でもさ……」
「あ、入谷!見て見て」
更衣ルームに近づいてきた入谷くんを呼ばれる。
その声に反応して入谷くんはこっちを見て、一瞬目を見開く。
そのまま近づいてきて上から下まで何度も見られる。
「どう?」
「かわいい!」
「でしょ?」
入谷くんの言葉を聞き、満足したのか別の人の衣装を渡しに行ってしまった。
周りが騒がしい中、なんだか気まずい空気が流れる。



