だから、俺にしとけよ。




んー、と考えていると京ちゃんが浴衣の袖をまくって、屋台にいるおじさんにお金を渡す。




「俺の聞くことについて、正直に答えて」


「へ?」


「いい?」


「いいよ?」



不思議に思いながらも頷くと、京ちゃんはニコッと笑ってからポイを2個受け取り、1個を私に差し出す。


受け取ってから、浴衣を下につかないように気をつけながらしゃがむ。

その隣に私もしゃがむ。




「手加減しないから」


「負けないもん!」



意気込んでから同時にスタート。

スーパーボールすくいは大の得意なんだ。



私が勝ったら何をしてもらおうかな。


そう思いながらるんるん気分で入れていく。

ふと隣を見ると。



「え?」