だから、俺にしとけよ。




確かに、いっきにするのは疲れるのかな?

思わず熱が入ってしまった。



「少し休憩したら?
寝ててもいいし」


「いや、そんなの悪い」


「ここは私に任せて休憩する!」



入谷くんをキッチンから追い出す。

ソファに連れて行き、座らせる。


ソファの前のローテーブルにコップとお茶を置いた。



「あとからしっかり手伝ってもらうからね」


それだけ言って、キッチンに戻る。


クッキーの型抜きをせっせとしていると、それだけじゃつまらないなぁなんて思う。



あ、そうだ!


パッとひらめき、鼻歌交じりに作り始める。

ちょうどクッキーを全て形に整えられたとき、パウンドケーキが焼ける。



素早くパウンドケーキを取り出し、型から外して冷ます。


んー、良い匂い。


いい感じに焼けたな。