入谷くんの痺れた足をツンツンと突っつく。
やばい、楽しい!
よっぽど痺れているのか顔を歪める入谷くん。
イケメンが台無しですよ?
なんて思いながらずっとそうやっていると、もう痺れは取れたみたいで元の顔に戻り始めた。
「伊都ちゃんってイジワルなんだ」
「いつもの仕返し」
「でももう俺のが優勢だよ?
ほら、逃げられない」
私がずっと入谷くんの上に乗っていたから、そのまま抱きしめられた。
うわっ、やられた!
って思っても元はと言えば自分のせいだ。
「今度は俺のターン。
何しよっかな?」
楽しげな声のあとに、私の耳に息を吹きかける。
ビクッと反応してしまい、恥ずかしかさが込み上げてくる。



