だから、俺にしとけよ。




「あ、じゃあ部活行ってくるね」


「うん。頑張って!
また明日」



歩美ちゃんはスマホで時間を確認してから、教室を出て行ってしまった。


いつも部室でお弁当食べてるんだよね。

教室で食べれば少しは話せるのに。



よし、私も帰ろう。

あ、その前に図書室で本みたいな。



「伊都ちゃんっ!」


「わっ!」



突然肩を叩かれて、声を上げてしまう。

そんな私を見てクスクス笑う。



「一緒に帰らない?」


「ごめん、行くとこあるから」


「行くとこなかったら一緒に帰ってくれるの?」



そうゆう意味で言ったんじゃないけど、私の言い方はそうとらえられてもおかしくないのかも。